養蚕

暮らし生活-養蚕


暮らし生活-養蚕編

暮らし生活-養蚕編


明治に建てられたという、古い私の実家は養蚕をして収入を得ていたようです。

そのなごりがまだ残っています。母が家の改装をする時にわかったそうですが、

中の間、奥の間の床下にいろりのような物が部屋の中に5個あつたそうです。

おそらく、そのいろりのような物で部屋の温度調節をしていたのでしょう。そして、

写真ではわかりにくいですが、天井に4カ所の小さな戸があります。

ここを開けて風を通していたようです。屋根も麦わらなので、風通しはよかつたのでしょう。

現在は、トタンで麦わら屋根を覆っています。

母が嫁いできた時は、たばこを作っていたそうですが、その後たばこから、養蚕

へと移行したそうです。たばこも大変でしたが、この時には父は他界していましたので養

蚕も大変だったようです。

桑の木を畑に植え、蚕の飼育小屋を建て、春から秋にかけて年4回、飼っていました。

桑の葉を穫る作業は一日に何度かしなければいけませんでした。

家の桑畑の葉には限りがあったので、不足することも度々。そんな時は隣家にもらいに

行くのです。

私の家で飼っていたのは、大した数ではありませんでしたが、それでも蚕のいる1ヶ月位は、

気のゆるむところはありませんでした。

蚕は生まれてから、3令目(脱皮2回目)に我が家へやってきました。その後、桑の葉を食べ、

寝て、5令目(脱皮4回目)にして繭を作る枠へ置くと、上手にますめの中へ入り、繭を作りま

す。繭を作るまでに病気になる蚕もいます。真っ白な身体をしていますが、身体が茶色や黒色

になり、汁がでたりします。この病気が他の蚕に移ると大変でした。

繭が出来ると、枠から取り出し、繭のまわりの毛を、毛羽取り機にかけ、きれいにして納めます。

蚕は気持いい物ではありませんでした。さわるとひんやりとしているし、顔は可愛いのかどうか

わからないような顔だし、一匹だけなら気持悪くもないのですが、沢山の桑の葉が置いてあっ

ても、その葉が見えなくなるほどいると、いい気はしませんでした。

夏休みの宿題の題材に、蚕の観察をよくしたものでした。







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